経営者に必要な資質
経営者にとって最も大切なのは品性である
経営者に必要な資質
経営者にとって最も大切なのは品性である
ピーター・F・ドラッカー
一国は一人を持っておこり、一人を持って滅ぶ
1:正しい倫理的価値観
利のもとは義なり
後漢書
利は道
澁澤栄一
利を得ることの正当性をといた
石田梅岩
判断基準をどこにおくか
信・・・約束を決して破らない(守ること)
義・・・正しいことを行う
仁・・・相手の立場に立つこと
これによって軸がぶれなくなる
2:高い志を持つ
志とは、理想を目指して到達しようとする意志のこと
十は多数、一は取りまとめること、つまり志とは多くの心を取りまとめること
「志」とは、公に使えるこころのこと
公のために自分ができることを生涯を通じてやりぬく
後に続く人に残すこと
では、志はどこから来るのか?
自分が生きているのは、他を殺し殺生する、犠牲の上に成り立っている
社会の中で人との間で生かされている
他によって生かされている自覚を持つことによってはじめて、「他のために」と思える
志はこわれやすい
私利私欲が志を害する最大のもの
志と野望は違う
「志」は 利他的、後世に残すもの
「野望」は利己的、自分だけで終わるもの
3:誠実であること
至誠天に通ず
誠とは忠である・・・中の心、本物
誠とは信である・・・人の言葉、嘘をつかない
4:胆識を持つ
胆識とは勇気ある実行のともなった見識 胆力と見識。実行力を伴う見識
理想、志を持つ
一貫性、継続性がある 「節操」
見識とは理解 物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力
知識とは 知ること 認識・理解すること
5:人を集める度量の大きさ
人の悩み苦しみを受け入れる度量
徳は弧ならず必ず隣あり
好みを出さない、すべてを受け入れる
6:人物の育成
体で語る
人は感激で動く
厳しさも必要
怒ったらなぜ怒ったのか理由を説明する
7:洞察力
参謀の役割は諫言すること いさめること
聖人は微を見て以って萌を知り
端を見て以って末を知る
韓非子
8:時代を予見する先見性
9:人物を見抜く力
視・・・行動を観察する
観・・・その動機を見る 仏語。真理を観じること
察・・・行為に満足している程度を見る
資質を身につけるにはどうするか?
Ⅰ「自修」
自修すべきは自らの天命
人生は自分探しの旅 ゲーテ
天役・・・仕事を通じて天に使えること
仕事・・・「仕」「事」ともに使えるという意味
働くははたを楽にする
世のため人のためだから生きがいがある
いかに天命を見出すか
①天命を見出そうとする、熱意と意志
②素直な気持
③人間学を学ぶこと
儒教を学ぶ
天啓を受け入れとことん打ち込む
楽天知名・・・自分の境遇を天の与えたものとして受け入れ、くよくよしないで人生を楽観すること
天命を悟ってこれを楽しむ
人みな不憫なり 秀吉
天下人でさえそう思う
Ⅱ「慎独」
自己を律する
《「礼記」大学の「君子は必ず其の独りを慎むなり」などから》自分一人のときでも、行いを慎み雑念の起こらないようにすること
天知る、神(地)知る、我知る、子知る 何をか知る者無しと謂わんや 後漢書
「天網恢恢疎而不漏」(老子) てんもうかいかいそにしてもらさず
天網恢恢疎にして漏らさず 老子
天網の目は粗いが決して悪人を逃しはしない、という意味
Ⅲ「努力を怠らない」
Ⅳ「自らを省みる」
Ⅴ「生命に対する愛惜の念を持つ」
人生二度なし
一日は一生の縮図なり 森信三
生死のことは天に任せ ただ今を生ききる
自分を高める努力を続ける
健康は徳
生への感謝
惜陰・・・《「陰」は歳月の意》時の早く過ぎていくのを惜しむこと。また、少しの時間を惜しんで努力すること
死後の準備
子育ても後世への遺産
己を修めて以って人を安んず
己の修行以外にない!
社徳を高める努力をする
人に人徳があるように、会社に社徳がある
尊敬される企業へ
①社会性の認識・・・社会の中で存在している
②社会的信用の獲得
③社徳を高める
聖人・・・高い学識・人徳や深い信仰をもつ、理想的な人
君子・・・学識・人格ともにすぐれた、りっぱな人。人格者