社是と社訓の違いを具体例で学ぶ
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社是と社訓の違いを具体例で学ぶ
社是=会社が是(正しい)とするもの
社訓=会社で守るべき教え(訓は教えの意)、会社の教訓
「社是と社訓は同じ」と言う人もいますが、
より正確に考えると、社是と社訓は違うものなのです。
次の実例で具体的な違いを見てみましょう。
【三菱重工業「社是」】
一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する。
一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする。
一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める。
【ヤマトホールディングス「社訓」】
一、ヤマトは我なり
一、運送行為は委託者の意志の延長と知るべし
一、思想を堅実に礼節を重んずべし
ホームページより
三菱重工業の場合は「社是」ですから、会社が是(正しい)とするものです。
ここには3つの是があります。
3つの文章を要約すると、貢献することが是、和を重んじることが是、
技術の開発に努めることが是、つまりそれが会社として正しいことといっていま
す。
ヤマトホールディングスの場合は「社訓」ですから、会社で守るべき教え、教訓と
なります。
3つの文章は「こうするべし」という教えとなっています。
とくに1つ目(ヤマトは我なり)は、
「自分自身=ヤマトという意識を持ちなさい」という思いであり、教えです。
この教えというものが社訓となります。
したがって、三菱重工業の社是を「社訓」に変えたり、
ヤマトホールディングスの社訓を「社是」にしたりすると、
それぞれ3つの文章が少しおかしい感じがすることに気づくと思います。
たとえば、三菱重工業の社是の3つ目(世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開
発に努める)は、
社是(会社が是とするもの)であっても社訓(会社で守るべき教え)ではないとい
うことです。
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■「志を失わない」 松下幸之助
やることなすことが裏目にばかり出る。懸命に努力しているのに、どうもうまくい
かない。
そのような状況に陥って頭を悩ますことが、長い人生にはときにあります。
そんなときに大事なのは、やはり志を失わず地道な努力を続けること。
およそ物事というものは、すぐにうまくいくということはめったにあるものではな
い。
根気よく辛抱強く、地道な努力をたゆまず続けていくことによって、
はじめてそれなりの成果があがるものだという気がします。
私が二十二歳で独立し、自分で考案したソケットの製造販売を始めたときもそうで
した。
四ヵ月ほどかかってつくりあげたソケットも、売れたのは当時のお金でたった十円
足らず。
仕事を続けるどころか、あすの生計をどうするかという状態にまで追いこまれてし
まいました。
もしそのときに、もうダメだということでその仕事をあきらめてしまっていたら、
今日の私も、松下電器という企業もなかったのはいうまでもありません。
しかし私は、それが考えに考えぬいたすえに強く決心して始めた仕事だけに、
何としてもやめてしまう気になれず、なんとかよりよいソケットをつくれないか
と、
苦しい生活の中で、改良の努力を続けました。
そうこうするうちに年の瀬も迫って、窮状はさらにつのったのですが、
そこへ思いもかけず、ソケットの技術を生かして、扇風機の部品の一つである
扇風機の速度調整スイッチを取り付ける絶縁盤をつくってくれないか、
という注文が舞いこんできたのです。
そのおかげでどうにか行きづまりが打開できて、事業を軌道に乗せる道がひらけた
のでした。
■「なぜ、経営にフィロソフィが必要なのか?」 稲盛和夫
私のフィロソフィの中には、
「人間として正しいことは何か。正しいことを正しいままに貫いていこう」という
ものがあります。
そのような問いを常に自分に課し、正しい判断基準を維持できるように努めていか
なければなりません。
その意味で、私のフィロソフィは、企業経営のための判断基準であると同時に、生
き方の規範ともなるべきものです。
企業経営では、不正や不祥事が発生することがよくあります。
企業内には多くの人が存在していますから、中には思い違いをする人、
出来心で悪いことをする人がどうしても出てきます。
そういうような人たちであっても、
間違った方向にいかないようにする規範となるべきものが、フィロソフィなので
す。
そのような規範が、企業内で確立され、共有されることで、
不祥事を未然に防ぐことができると私は思っています。
■「なぜ、仕事がうまくいかないのか。」 鈴木敏文
なぜ、仕事がうまくいかないのか。
自分では一生懸命仕事をしているつもりでいる。能力も人には劣っていないはず
だ。
それなのに思うように成果が出ない・・・そう思い悩んでいる人は、
はたしてどれほど踏み込んで、挑戦をしているでしょうか。
自分はなかなか成績が伸びない。だから仕事がつまらない。
こんな会社にいたくないと、グチや不満を口にする人にかぎって、
自分から踏み込んで仕事をしていないのです。
新しいことに挑戦すれば、当然、失敗するリスクもあります。
「もしも失敗したらどうしよう」とおそれる心理も働くでしょう。
端的な話、失敗がこわかったら挑戦しなくてもかまいません。
そのかわり、いつまでたっても成長はなく、後退していくだけと考えるべきでしょ
う。
わたしの場合、挑戦するのがあたりまえと考えて仕事してきたから、いまがありま
す。
そもそも、本当の意味で「仕事をする」とはどういうことなのでしょうか。
自分で問題を見つけ、答えを出し、解決していく。
それができて初めて「本当の仕事」といえます。
鈴木敏文
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■経営の悩みについて
経営をすれば、いつでも、どこでも、だれにでも悩みはあるものです
しかし、自分が悩んでいることは
実はすでに誰かが悩んでいることであったりもします
従って、一人で悩むよりも「知っている人に聞く」
ことのほうがずっといい、というのが私の結論です
成功している人に限って
「わからないことを素直に人に聞く能力」に優れています
自分のやり方にこだわらないのです
学校のテストではカンニングをするとアウトですが
社会に出ればどれだけカンニングできるか
つまり、人のいいところをマネできるかが問われます
わからないことがあるならば、恥ずかしがらずに「知っている人に聞く」
ことが成長を早め、成果に直結します
先日も大阪の経営者の方から個別の経営相談のご依頼を頂きました
大阪から東京に来て頂くスケジュールの関係で
お会いするのは少し先になりましたがお会いできることを楽しみにしています
しかし、経営相談もただ会えばいいというものでもありません
経営相談のやり方にもコツがあります
経営相談のやり方のヒントはこちら
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■おわりに
星陵高校
全国高校サッカー大会優勝おめでとうございます!
決勝を戦った星陵高校、前橋育英ともに、野球では甲子園優勝のNO1(ナンバーワ
ン)
サッカーもNO1、2です
人材育成の仕組みがありそうですね
Jリーグ入りする高校生は日本全国で18人もいるそうです
日本のサッカーのレベルは格段に上がってきています
素晴らしいです
1992年にJリーグができて20年
W杯に日本が出るようになり、小学生もサッカーをやるようになってきました
私が高校時代にサッカーをやっていたころは
「あんな、点が入らないスポーツのどこが面白いんだ!」と言われたものです
あれから40年・・・・(綾小路きみまろ調で)
三菱ダイヤモンドサッカーだけでなく、
リーガエスパニョーラも見れるようになり楽しみも増えました
東京の皆さんへ
毎年、毎年、冬になると私が知人に注意し続けていることがあります
「東京では1月2月3月と、絶対に3回は雪が降る」
「だから電車が遅れる、その日は1時間くらい早めに移動し、早く帰ること」と
お正月早々雪が降りましたので、お気をつけください
去年は何と、11回、27CMも降った日があります(覚えてますか?)
でも、人間ってすぐ忘れちゃう
具体的なデータがこちら
http://tinyurl.com/pbqfmhz