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「起業とは人生を180度変えること」宗次徳二


■「起業とは人生を180度変えること」宗次徳二


私の元には多くの起業希望者が相談にやって来ますし、
全国各地に創業支援セミナーの講師として伺うこともあります。

私のような自称三流経営者が、
どのようにして創業から現在までを歩んできたのかを話すのですが、

相談者に対しても、セミナーにおいても冒頭で言うことは、こんなことです。

「創業・起業するなどという、つまらないことを考えるのはやめなさい。
並大抵の努力では成功はできませんよ」

どんなに自信があるからと言っても、売上げは予測を大幅に下回ります。

何より起業とは、多額の開業資金を用意して、
これから押し寄せてくる苦難、苦労を

「このお金で買わせてください」と言うようなものですから、
だからやめなさいとなるのです。


ただし、一度きりの人生ですから、
これまでの人生を180度変えるほどの決意があって

幾多の艱難(かんなん)辛苦(しんく)をもろともせず、揺るぎない目標を持ち続け、
それに向けて努力をし続けることができるのであれば、希望と勇気を持って起業すべきです。

起業とは自分の血液を入れ替えてしまうほど、命懸けのことなのです。
それだけの強い意志があるなら、はじめは散々苦労しても、やがてはうまくいきかけます。

うまくいきかけてからが本番です。
経営に全身全霊を注ぎ続けてください。

経営に身を捧げたならば、きっと必ず、絶対に成功します。

起業するということは、まさに人生が180度変わり、
輝かしい第二の人生のスタートを意味するのです。



■信条、モットー、スローガンなどの意味の違い


このような少し繊細な言葉の使い分けをし始めると、次のような疑問が出てくるかと思います。

「では、信条とモットーの使い方はどう違うのか?」
「スローガンとクレドとウェイをどう使い分けるのか?」

「ヤマトホールディングスの社訓はクレドと言えないのか?」

こういった言葉の違いを厳密に理解していくのは後でいいと思います。

売上1000億くらいある会社が2000万円以上の予算を使って経営理念をつくる場合は、
こういった議論をしてもいいでしょう。

しかし、売上10億円クラスの中堅・中小企業で経営理念をつくる場合は、
あまり気にしすぎないことです。

こういった言葉の違いについては
「知っている。でも、あまりナーバスにならない」というスタンスがいいと思います。

信条、クレドの例

ジョンソン・エンド・ジョンソンの我が信条(クレド)の最初には、
「我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる

医師、看護師、患者、そして母親、父親をはじめとする、
すべての顧客に対するものであると確信する」とあります。

つまり、「『我々の責任はこういう人たちに対するものだと確信する』と信じている、
それが道理である」と言っているのです。

これが信条です。

モットーの例

モットーは、(イタリア語)方針、信条、スローガンという意味です。
カシオ計算機の経営モットーは「創造 貢献」です。

それまでにない斬新な働きを持った製品を提供することで、社会貢献を実現するという意味です。

【ザ・リッツ・カールトン「モットー」】

紳士淑女をおもてなしする私たちもまた紳士淑女です。


「経営理念の考え方・つくり方」坂上仁志(さかうえひとし)著
 http://tinyurl.com/oh7vr39


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