「社長の仕事は率先垂範」鍵山秀三郎
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「社長の仕事は率先垂範」鍵山秀三郎
裸一貫から、世界的な超優良企業、
松下電器を創り上げた松下幸之助翁のエピソードを紹介します。
ある講演会で、出席した経営者の質問に答えたものです。
質問 「社員の意欲を高め、大いに働いてもらうコツは、ひと口にいうとどういうことでしょうか」
松下 「『頭(かしら)がまわらなければ尾もまわらん』という言葉もあります。
社員があなたの活動を見て、『一所懸命にやっている。気の毒だ』と思うほどであれば、
全部が一致団結して働くでしょう。
けれど、そうでない限りは、あなたの活動の程度に皆が動くでしょう。
遊んでいながら働けといっても、それは働きません」
いかがでしょうか。
私たちは、少し会社の規模が大きくなりますと、
社長の率先垂範を疎(おろそ)かにしがちです。
社長が率先垂範を怠りますと、社内の「異常」に気づかなくなります。
社員の「気持ち」も見えなくなります。
前述の松下翁の答えは、
社長たる者、率先垂範を覚悟できる人でなければならないという教えです。
換言すると、率先垂範できない人は社長の座にいてはいけないということです。
私は会社創業以来、掃除を通して率先垂範してきました。
七十二歳になる現在も、毎朝六時三十分ごろには出社して、
約一時間半、会社内外の掃除をしています。
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会社をよくするためのポイントはトップの本気度
トップの本気度とは
①社長の率先垂範
②社長の言行一致
③信念の継続
この3つの掛け算
トップの本気度=①社長の率先垂範×②社長の言行一致×③信念の継続
①社長の率先垂範を「掃除」で行う 徹底して行えば社員はそれに共感する
あの社長についていこう!となる
②社長の言行一致
言っていることとやっていることが一致していること
言うは易く行うは難し
しかし、そうであるように努めること
③信念の継続とは
24時間、365日真剣に思い続けること
思い続ける量、時間に比例して経営理念が社内に浸透する 会社の雰囲気が良くなってくる
会社をよくするを、経営理念を浸透させるため
と置き換えても同じことが言える
経営理念を浸透させるための一つのポイントはトップの本気度
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