「忍耐心の鍛え方」鍵山秀三郎
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「忍耐心の鍛え方」鍵山秀三郎
忍耐心を鍛えるにはどうしたらいいか。
方法は二つ考えられます。
ひとつは、たとえどんな小さなことでもルールをきちんと守るという姿勢。
たとえば、どんなに道路が空いていても、制限速度を守る。
人や車の通行がなかったとしても、信号を必ず守る。
その際、義務感で行動すると効果は半減します。
考え方としては「ルールを守れば社会が少しでもよくなる」
この姿勢です。
もうひとつは、必ずしも自分がやるべきことだけでなく、他人のぶんまで、背負っていく姿勢。
たとえば、家庭、職場、地域社会のルールを最低限守っていればよしとするのではなく、
拡大して守るようにする。
出張以外、私は朝六時半までには出社し、会社周辺を掃除しています。
たとえ私が掃除に行かなくても、文句をいう人は誰もいません。
それでも早く出社して掃除をするのは、社員のぶんを少しでも私が負担することができるからです。
このように、ルールを守り犠牲的精神で具体的に行動するなかで、忍耐心は鍛えられていきます。
忍耐心を鍛えるのは、肉体を鍛えるのと同じ要領です。
毎日少しずつトレーニングを続ける以外にありません。
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忍耐心を鍛える2つの方法
たとえどんな小さなことでもルールをきちんと守る
必ずしも自分がやるべきことだけでなく、他人のぶんまで、背負っていく
小さなルールを守り続けることで忍耐心が育まれる
会議の時間を守る
お客様の好機を守る
人との約束を守る
自分だけよければいいという利己を抑え
人の分までやる利他のこころを持つ
今日一日で忍耐心が育まれることはない
まず1年、そして3年やる
10年続けると一つ合格点
10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史なる
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