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戦略とは


戦略とは

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「戦略」とは目に見えない全体の計画
「戦術」とは目に見える具体的な繰り返し作業、武器をさす。

ここで大切なのは、
「戦略」とは目に見えないものであるのに対して
「戦術」とは目に見えるものであるということです

「戦略」とは敵からは見えない計画=考え方なのです
「戦術」とは目に見える武器や人の行動であるということです

また、「戦略」とはやらないことを決めることとも言います
やらない勇気をもつことです


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ランチェスター戦略では、
「戦略力」と「戦術力」に対する力の配分が計算されたのです。

最小の損害量で、最大の戦果をあげるには

「戦略力」:「戦術力」=2:1 となります

だから戦略を間違えれば、戦術があっていても効果が薄いということなります。

その原則を、そのまま市場競争力にも適用し
「市場占有率の目標数値の設定」という考え方ができます

企業間における販売競争の優劣は、市場占有率によって判定されるので
シェア(占有率)は何%までとってゆくことが必要なのか、

といった数値目標の設定をすることが大切になるのです


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戦略的課題、戦略的人事、戦略的コミュニケーションなど
意味のない使い方や、戦術と言った方がいいものまで

「戦略」という言葉が、枕詞のように使われる傾向がある
しかし、間違った使い方と言えます


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かつて私は、戦略という言葉を使うことを反対された。
軍事の匂いが強すぎるといわれた。

だが、私の考えは変わった。
計画が知的な遊びに終わっていることが多いことに気づいた。

計画をきれいに綴じて棚においている。
それだけで素晴らしいことを行なった気になっている。

たしかに計画はつくった。
しかし、実際に行なわないかぎり、何も行なったことにはならない。

こうしたことから、私は戦略という言葉を使いはじめた。
戦略であれば、期待するものではなく、
働くためのものであることがはっきりしている。

P・F・ドラッカー『非営利組織の経営』

ここからわかることは、戦略とはただの計画ではなく
実行に移して初めて戦略と言えるということ

また、実行しなければ戦略とはいえないということ


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本書は、今日、事業戦略と呼ばれているものについての世界で最初の本である。
そして、今日に至るも、最も読まれている事業戦略についての本である。

二〇年前に書いたとき、私自身のつけた書名が〝事業戦略″だった。
だが当時、戦略という言葉は一般的でなかった。

編集者と私が、それぞれ、知り合いのエグゼクティブ、コンサルタント、
経営学者、書店に聞いたところ、この言葉は使うなと言われた。

「戦略は軍や選挙の用語であって、企業の用語ではない」というのである。

もちろん今日では、事業戦略は、ビジネスの用語になっている。
しかし振り返ってみるならば、私は、書名を変えたことに満足している。

「成果をあげる経営(Managing For Result)」では魅力的でないかもしれない。

だが、本書の目的を最もよく表している。

そして何よりも、企業は、企業の外部の世界、すなわち市場で
成果をあげるために存在するという本書の命題をそのまま表現している。

P・F・ドラッカー 「創造する経営者」


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「戦略とは、限りある資源を何に集中して投資するのか
という優先順位を決めること」

クラウゼヴィッツは『戦争論』で個々の戦闘で問題となる戦術と対比し

「戦略とは戦争目的を達成するために戦闘を組み合わせる活動だ」とした

日本陸軍では、戦略とは
「作戦計画を立案してその実行を統制し、
部隊行動の方向・目的・時期・場所などの関係性を定めて適切に調整し、
会戦を優勢に導き戦果を拡大するための方策」

戦術は「戦闘での勝利獲得のための戦闘実施の術」
海軍では戦略を「敵と離隔してわが兵力を運用する兵術」としている


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