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利益と私心

私心を離れて利益を見る

経営者にとって、税金を払うことは身を切られる思いがします。

一生懸命稼いで得た利益、それは売掛金などもあり、
必ずしも現金で残ってはいないのですが、
その半分以上を即金で払わなければならないのですから、
税金とは過酷なものです。

これは、経営者にしか分からないかもしません。
従業員にとっては、会社のお金ですから痛くもかゆくもないでしょう。

しかし、経営者には、自分のお金をもぎ取られるように思えてしまうのです。
そのため、税金を納めないがための小細工を始める経営者が出てくるのです。

もちろん、これは錯覚です。

会社の利益は、決して経営者のものでありませんし、
また税金は広く社会のために使われていくのですから、
私心が入ったことによる見当違いの感慨でしかありません。

私は、このような錯覚に陥らないよう、経営はゲームだと考えるようにしています。
つまり、利益をお金と考えず、得点と思うのです。

そうすれば、第三者的に淡々と利益を見ることができるようになり、
判断を誤ることはありません。

やはり、私心を離れること、それが経営のコツと言えるでしょう。

稲盛和夫
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経営者は利益を出さなければなりません

しかし、今の日本では利益を100億円出せば50億円を税金でもっていかれます
さらに、予定納税が25億円あり、手元に残るのは25億円です

あれほど苦労して稼いだ利益を何もしない国が黙って持っていく
そう考えると、まったくわりにあわない
そう思いたくなります

だから、なるべく税金を納めないようにしよう、と誰もが思うのです

ある意味それが普通なのですが、それは間違っている
それは私心があるからだ、ということなのです

利益は自分のものではない、自分のものと思うことが私心なのだ
その私心から離れて利益を見るようにする

利益はお金ではなく得点と思うようにする
そうすれば経営はうまくいくということです

利益に対するものの見方を変える訓練が必要だということです


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ししん【私心】とは、
1 個人の気持ち。2 自分一人の利益を図る心。利己心。「―を捨て去る」

りえき【利益】とは 事業などをして得るもうけ。利潤
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