経営は行き当たりバッタリがよい
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テレビの世界シェア
順位 社名 販売台数 (万台) 世界シェア(%)
1 サムスン電子 4,300 25.6
2 LGエレクトロニクス 2,900 14.8
3 ソニー 1,300 7.9
4 TCL 600 2.8
5 ハイセンス 1,000 5.6
世界シェアNO1(ナンバーワン)のサムスン電子は
ランチェスター戦略でいう、「下限目標値=25%」を確保しています
「下限目標値」とはトップの地位に立つことができる強者の最低条件。
安定不安定の境目。
これを下回ると1位であっても、その地位は安定しない、という定義です
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■「よいことに手を使う」 鍵山秀三郎
頭のよい人とは、よいことを考える人のことです。
特別な能力を持つとか、優秀な大学を出ていなければならないというようなことではありません。
どんなに立派な学歴があっても、どんなに社会的な肩書があっても、
悪いことを考える人は頭の悪い人なのです。
頭のよい人になるためには、よいことを考えて、よいことに自分の手を使うことです。
人間の手と頭は連動しています。
頭がよいことを考えると、必ず、手がよいことをする。
手がよいことをすれば、必ず、頭がよいことを考えるようになっています。
頭でよいことを考えながら、手だけが悪いことをすることは絶対ありません。
頭のよい人というのは、必ず、よいことに手を使っているものです。
私は永年、人の嫌がる便器や床を素手で掃除してきました。
トイレ掃除のよいところは、始める前と終わったあと、はっきりとした差を確認できることです。
そのぶん、達成感を味わうことができます。
終わったあと、いうにいわれぬ爽快感を味わえるのもトイレ掃除ならではの醍醐味です。
気分がきわやかになると、頭も冴(さ)えてきて、心も澄んできます。
少なくとも、何か悪いことをしようなどという気持ちにはなりません。
自分の手をよいことに使うからだと思います。
■「企業としての個の確立」 P・F・ドラッカー
トップマネジメント以外はすべてアウトソーシングできる。
ネクスト・ソサエティでは、トップマネジメントがそのまま企業となる。
トップマネジメントの責任は、方向づけ、計画、戦略、
価値、原則、構造、関係、提携、合弁、研究、開発、設計、イノベーションにおよぶ。
組織としての個の確立には価値観が必要となる。
ネクスト・ソサエティにおけるトップマネジメントの最大の仕事が、組織としての個の確立である。
第二次大戦後の半世紀問、企業はその経済的側面、すなわち富と雇用の創出において成功を収めてきた。
しかし、ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、
社会的な正統性の確立、すなわち価値、使命、ビジョンの確立である。
他の機能はすべてアウトソーシングできる。
■「人間の天分」 森信三
ところでこの自己の天分を発揮するということですが、
この天分の発揮ということは、実は単に自分のことだけを考えていたんでは、
真実にはできないことであります。
すなわち人間の天分というものは、
単に自分本位の立場でこれを発揮しようとする程度では、十分なことはできないものであります。
ではどうしたらよいかというに、
それには、自分というものを越えたある何物かに、
自己をささげるという気持がなければ、できないことだと思うのです。
■「経営は行き当たりバッタリがよい」 宗次徳二
世の中の何もかもが劇的に変化している昨今、明日のことを予測することは、
ますます難しくなっています。
会社経営においても、もはや過去の成功体験では通用しません。
むしろ、業界の常識や経験などない方がよい場合もあるように思います。
そこで今こそ、私の創業以来の経営手法である「行き当たりバッタリ経営」を、
自信を持ってお勧めします。
これができるのは、中小企業の強みかもしれません。
ただし、行き当たりバッタリ経営と言いながらも、絶対に必要な条件があります。
それは、経営者の
超率先垂範
超現場主義
超お客様第一主義
以上、 3つです。
社長自らが妥協をせず、この3つをやり抜くことです。
それさえ実践し続ければ、行き当たりバッタリでよいのです。
あれこれ計画を練り、絵に描いた餅と言うべき願望のような中長期計画書を策定したところで、
あまり意味がないと思いませんか。
中長期計画書は、確かに社内や関係先に向けては必要でしょうが、
中には、社長の自己満足のためにあるのではないかと思うことがあるからです。
もちろんその計画目標達成のため、社長以下全社一丸となって最大限の努力をし、
取り組み、その結果達成できたのであれば、それは素晴らしいことです。
しかし私のように計画を練る思考力がないのであれば、
とにかく「その日その日を全力でやる」「経営に対し一途に取り組む」ことです。
結果として、私は今日まで順風満帆にやってきたのですから、論より証拠でしょう。
「行き当たりバッタリ経営が一番 だが、社長が本気でなければ 単なる放漫経営となる」