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よいことに手を使う




■「よいことに手を使う」鍵山秀三郎


頭のよい人とは、よいことを考える人のことです。
特別な能力を持つとか、優秀な大学を出ていなければならないというようなことではありません。

どんなに立派な学歴があっても、どんなに社会的な肩書があっても、
悪いことを考える人は頭の悪い人なのです。

頭のよい人になるためには、よいことを考えて、よいことに自分の手を使うことです。

人間の手と頭は連動しています。

頭がよいことを考えると、必ず、手がよいことをする。
手がよいことをすれば、必ず、頭がよいことを考えるようになっています。

頭でよいことを考えながら、手だけが悪いことをすることは絶対ありません。
頭のよい人というのは、必ず、よいことに手を使っているものです。

私は永年、人の嫌がる便器や床を素手で掃除してきました。
トイレ掃除のよいところは、始める前と終わったあと、はっきりとした差を確認できることです。

そのぶん、達成感を味わうことができます。
終わったあと、いうにいわれぬ爽快感を味わえるのもトイレ掃除ならではの醍醐味です。

気分がきわやかになると、頭も冴(さ)えてきて、心も澄んできます。
少なくとも、何か悪いことをしようなどという気持ちにはなりません。

自分の手をよいことに使うからだと思います。



■「経営者にとってのお客様とは関わる人すべてを指す」宗次徳二


「お客様第一主義」
「すべてはお客様のため」
「お客様本意」

こんな具合に、特に経営者は、お客様という言葉をよく使います。
「客」ではなく、「お客」でも、「お客さん」でもありません。

この「お客様」ですが、私の言うところのお客様とは、自分に関わる人すべてを指します。

普通、お客様とは、食事をされる、品物を買っていただくことで、対価を頂戴する方々です。
その方々には、いつも最大級の感謝の念に堪えません。

このお客様と同じく、自分や会社に期待をして協力をしてくれる、
家族、社員、取引業者、地域の人、そして、新聞・郵便・宅配便の人など、
とにかく経営者に関わる方々のすべてが私にとっての“お客様”なのです。

心からの感謝とおかげさまの思いで、
「ありがとうございます」を何度も何度も伝えたくなるものです。

自分に関わるすべての人々に対して感謝の言葉と行動を、社長自らが率先して行ってください。
これらを社長自身が真心を込めて実践すれば、多くの人々に伝わります。

多くの人から信頼されることによって、
より多くの人々が喜びの輪となって増幅され、さらに広がっていきます。

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