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成果をあげるには、資源を、問題ではなく、機会に投じなければならない。

成果は、問題の解決ではなく、機会の開拓によって得られる。

 

問題の解決によって得られるものは、通常の状態に戻すことだけである。

せいぜい、企業の成果をあげる能力に対する妨げを取り除くだけである。

 

成果そのものは、機会の開拓によってのみ得ることができる。

 

成果をあげるには、資源を、問題ではなく、機会に投じなければならない。

 

改めて言うまでもなく、問題をまったくなくしてしまうことはできない。

しかし、最小限にすることはできるし、しなければならない。

 

経済学者は、企業の目的として、利益の最大化を論ずる。

しかし、利益の最大化は、すでに数知れず批判されてきたように、あまりに曖昧な概念であって、ほとんど意味がない。

 

だが、機会の最大化ということであれば、それは、企業家的な仕事についての正確かつ意味ある定義となる。

機会の最大化と言うならば、企業にとっては、単なる効率ではなく、成果こそが、本質的に重要であるということになる。

 

重要なことは、いかに正しく仕事を行うかではなく、いかになすべき仕事を見つけ、いかに資源と活動を集中するかである。

 

創造する経営者 P・F・ドラッカー

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