「苦境時の心構え」鍵山秀三郎
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■「苦境時の心構え」鍵山秀三郎
人も企業も、一直線上で伸びるということはまずありません。
必ず停滞するときがあります。ときには落ち込むこともあります。
そんなとき、どういう心構えでその時期を過ごすかが大切なポイントです。
私がこれまで実践してきたポイントを三つ紹介します。
①周囲のせいにしないということです。
もちろん、愚痴もいけません。
身の回りに起きていることはすべて必然。
感謝して受け止めるというのが正しい姿勢だと思います。
②苦しみはできるだけ自分ひとりで背負い込み、周囲の人まで巻き込まないということです。
苦しみをすべて人に打ち明けたからといって、苦しみから逃げられるわけではありません。
喜びはともかく、苦しみは人に打ち明ければ、苦しむ人を増やすだけです。
③苦難はいつまでも続かないということです。
苦難は自分を鍛える貴重な試練。
「飛躍する力を蓄える、またとないチャンスを天が自分に与えてくれている」と受け止めることです。
順境のとき「力を蓄えろ」などといわれでも、なかなか真剣に受け止めることはできません。
人が真剣に考えるのは、苦難に直面したときです。
以上、三つのことを自分自身に言い聞かせ、いま自分にできることからひとつひとつ始めることです。
「工夫次第」「努力次第」「自分次第」を受け入れたときから不思議と人生が好転します。