「並みを越える」稲盛和夫
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「並みを越える」稲盛和夫
現在の学校制度では、学校を落第しない程度に要領よく60点を取った者と、
努力してつねに80点以上を取った者とが、同じように卒業してしまいます。
しかし両者には、点数にすればわずか20点ですが、実は大変な差があるのです。
後者に至る過程には、いくつものバリア(障壁)が存在するはずです。
かれは血のにじむような努力をへて、それらのひとつひとつを突破してきたに違いありません。
「60点、並でいい」と考えるのか、
「並ではいけない」とし、バリアを恐れず敢然と立ち向かっていくのか、
それはその人の人間性を示すとともに、人として生きる上での分水嶺とも言えるでしょう。
より高く自らを導いていこうとするならば、何度もバリアに遭遇することでしょう。
バリアとは、楽をしようとする心のことです。
この安逸を求める心との葛藤に打ち勝つ克己心こそが、人をして並を越えさせていくのです。
易きに流れようとする自分にムチ打つ苦しさ、それは並大抵のものではありません。
しかし、それだけに自分自身に打ち勝ったときの喜びも大きいのです。
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並みを超えるためには
楽をしようとする自分自身の弱い心と戦う必要がある
誰でも楽をしたい
それが当たり前
しかし、だからこそ、自分自身を律する強い意志が必要となる
セルフコントロール能力
高き目標と自分自身を律する力こそが
マネジメントであるとP・F・ドラッカーはいう
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