「一からやり直してみる」鍵山秀三郎
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「一からやり直してみる」鍵山秀三郎
現状を打開しようとするとき、いままで自分が持っているものを
そのままにしておいて何かを得ようとすると悩みが尽きません。
何かを得ようとするのであれば、自分の持っている何かを捨てること。
何かを始めようとするのであれば、何かをやめることが先決です。
私の知っている人に、校長職を返上して一教員になられた先生がいます。
自分の教育信念に従ったうえでの勇断です。
また、最初から管理職には一切ならないと心に決めて、
生涯一教師を貫いておられる先生もいます。
いずれの先生も立派だと思います。
自分の教育信念を素直に実行していこうとすればするほど、
肩書が邪魔になることもあるのではないでしょうか。
そんなとき、肩書をそのままにしておいて問題解決の道を探ろうとしますと、
悩みと迷いはますます深くなるものです。
自分の信念や望みを貫き通すためには、
いったん現在の地位とか収入を返上して一からやり直してみる。
大切な対処法ではないかと思います。
私もいままでの人生で、この対処法を何回も実行してきました。
確かにそのときは、大変厳しい危険な選択でしたが、
いまとなっては最善の選択だったと満足しています。
何も捨てないで何かを得ようという考えは、
人体にたとえると「便秘をしている」ようなものです。
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得るは捨つるにあり
捨てるからこそ得ることができる
ランチェスター戦略では、捨てる勇気、やらない決断を重要視します
あれもこれもやろうとするから、すべてがうまくいかない
あれもこれもではなく、あれかこれか
捨てること =絞り込む
やらない決断をする
〜はやらない、〜はやらない、〜はやらない、
と、3つのやらない決断をする
群れない、媚びない、ズルしない
といったもの
ゼロから始める勇気をもって、物事をはじめる
起業をする決心にも似たもの
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