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ランチェスター戦略3つの結論、1位とNO1の違い

ランチェスター戦略3つの結論、1位とNO1の違い

 

ランチェスター戦略における重要な結論が3つあります。

①ナンバーワン(NO1)主義

②足下の敵(そっかのてき)攻撃の原則

③一点集中主義の3つです。

 

ランチェスター戦略では、NO1の意味が一般的な使い方とは違います。

普通、NO1と1位は同じ意味で使いますが、ランチェスター戦略では、NO1とは2位を射程距離圏外に引き離しているダントツの1位のことです。2位より売り上げが10円だけ多いというような、なんちゃって1位ではランチェスター戦略ではNO1とは言えないのです。

 

ランチェスター戦略では、目指すものがNO1。

つまり、2位に局地戦では3倍の差をつけて、圧倒的に勝つダントツのNO1を目指すのです。

ここが最も大切な一つになります。

 

■ ナンバーワンにならないと生き残れない

 

ランチェスター戦略の3つの結論の中でも、もっとも重要な項目、一番目の項目がこのナンバーワン(NO1)主義です。

 

まやかしの1位ではなくホンモノの1位=NO1とは、

市場シェアが41・7%=安定目標値=ほぼ一人勝ちの状態であり、

局地戦では3倍、広域戦では1・7倍のシェア差を二位とつけているようなダントツの状態を指します。

 

また、弱者がNO1になるには、なりやすい順序というものがあります。

それは①エリア②顧客③商品の順です。

 

例えば、世界一の精巧な商品をゼロから作りより、その商品を限られたエリアで販売してNO1になる方がやさしいと思いませんか? それがつまり、NO1になるには、商品よりエリアでなる方が簡単ということです。

 

ビジネスではNO1以外は生き残れません。

だから突然大きな範囲を狙わずに、小さなエリア、小さな商品、何でもいいから小さなNO1を積み重ねることです。

 

■ 競争目標と攻撃目標をわける(足下の敵攻撃の原則)

 

NO1になるための方法がこの、競争目標と攻撃目標をわけるです。

弱者が強者に勝つための大切な考え方です。競争目標と攻撃目標とはどんなものかというと、

 

①  競争目標=自分より上位の相手→ 戦い方は差別化戦略(違うことをする)

②  攻撃目標=自分より下位の相手→ 戦い方はミート戦略(同じことをする、合わせる)

となります。

 

このことをカンタンに言うと、「勝ちやすきに勝つ」ということです。

強者に戦いをのぞまない。負ける戦いをしない。強い相手からは逃げるということです。

 

「怖気づくな、正面突破をせよ!」というのは勇ましいのですが、強い相手とむやみに戦えば、負ける可能性が高いのです。

 

戦い方を間違えれば、優秀な人材が豊富な大企業の子会社でさえも、赤字になったりします。

その理由は、競争目標と攻撃目標が混ぜこぜになったまま、無計画に思いつきで経営をするためです。

「えいやーっ」だけではうまくいきません。

 

■   一点集中主義でいく

 

競争に勝つには選択と集中が大切です。どこを選択するかというと、当面の攻撃目標です。

攻撃目標を一つに絞り、そこに力を一点集中させることです。

 

攻撃目標は①どこ②だれ③なに(①地域②顧客③商品)の3つの視点があります。

 

特にいいことに一点集中してください。

いい地域、いい顧客、いい商品に一点集中して成果を出すことです。

「他社の3倍やる」ことを目標にしてください。

 

弱者に限って手を広げたがるものですが、弱者は手を広げないことです。

あれもこれもやりたくなる誘惑に負けないことです。

力を分散させればどうしても力が弱くなります。同じ経営資源が有効に活用されません。

 

一点集中するとは「やらないことを決める」ことです。

「小さくする」「絞り込む」ことです。

 

営業範囲を広げない、小さく、狭く、いいエリアに絞り込むことです。

いい顧客にいい商品だけを提供すると、いい結果が出ると覚えておいてください。

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