ランチェスター戦略 NO1になる方法
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ランチェスター戦略
NO1になる方法【事例編 小さな広告会社の場合】
例えば、小さな広告会社の仕事で、ランチェスター戦略に従う場合と、そうでない場合の例を見てみましょう。新人が営業を始めるときに上司がアドバイスするとします。
ある上司は、「お前の好きなところへ行き、好きな商品を売ってこい」といいます。一見、本人の自主性に任せるいい上司です。太っ腹で、こんな上司のもとで働きたい!というタイプ。
もう一人の上司はこういいます。「ポイントは3つある。①エリアを絞れ、半径1キロメートル15分以内だけ、②商品は売れ筋、低価格の売りやすい商品、③お客様は5〜10人の中小企業だけ、大きな会社にはいくな」。あれだけ、これだけと、うるさい上司ですね。
でも、結果は後者の方が売れる場合が多いのです。なぜ、そうなるのか? 理由はやることがシンプルになるからです。
①同じところを回れば、場所も顧客名も覚える、②たった3つの商品ばかり毎日話すので、商品を覚える、③お客様のタイプも同じになる。こうやってランチェスター戦略に従って絞り込むと、ラクラク簡単に上達しやすくなります。
■【小さくてもNO1になる】
競争関係において、絶対的に有利なのはNO1だけですから、小さくてもNO1になることが大切です。
NO1になりやすい方法が2つあります。
① 人がやらないことをするか②A*B*Cのような掛け算で範囲を絞るかです。
そのうえで、「〜といえば○○」となることです。
例えば、オリンピックに出たいなら競技人口が少なそうな「スケルトン」をやる。
お店を開くなら、40代の老眼が始まった人向けの、遠近両用の、おしゃれなメガネ専門のお店をやる。左利きの人用だけの店(楽器、グローブ、ハサミ)をやる。大きいサイズの服(靴)だけの店をやるのです。妊婦さんのための神社といえば水天宮という感じです。
人のやらないことをするのは、流行を追うのが好きな人には向きません。マイナーでも構わない、いや、マイナーこそがいいという考え方、勇気が必要になります。
■何でNO1になるのか? スキで得意に一点集中!
自分が会社でも業界でも、何かでNO1を目指そうとするときには、自分の好きなこと、得意なことで勝負をすることをおススメします。好きと得意に一点集中です。理由は好きなこと、得意なことでないと長く続かないからです。
人が嫌がることでも、自分が好きなことなら苦になりません。好きなことをやっているとそれが得意になるのです。
好きなことに費やす時間が、圧倒的に他の事柄より多くなるからです。人にはそれぞれ役割がありますから、会社の中を見回して、人があまり得意ではないが、自分にはあまり苦ではないものを見つけることです。
同期の2人が30年後にどうなるのか? ある意図をもって、自分はこの道が好きだからこれを勉強してゆこうと思った人と、なんとなく30年を過ごした人では、人生が違ってくるはずです。
自分のスキを追求して、ランチェスターで一点集中して努力をしてゆけば、、きっとある領域で傑出した素晴らしい人生が待っているはずです。