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ランチェスターは 包丁とキリ

ランチェスターのわかりやすいイメージは【包丁とキリ】

 

弱者は【差別化】して【一点集中】して【NO1】! これを覚えるポイントは、差別化は「包丁」、一点集中は「キリ」、NO1は人差し指を立てるイメージです。

 

差別化をするとは、ちょうど「包丁」で要らない部分を切り落とすイメージです。要らない部分を切り落として必要な部分だけにする。本質だけを残すことが人との違いを作る、それが差別化になると覚えてください。

 

一点集中するとは、「キリ」のイメージです。固い板でも「キリ」もみで、小さい部分に力を入れれば穴が開くのです。

解決の糸口さえ見つからない壁にぶち当たった時の、突破口がこの一点集中です。力を集中させれば「キリ」のように一点突破できます。

 

この本を読みながら、右手で人差し指を立ててみてください。NO1という気がしてきませんか? 人差し指を立てるという行動がNO1のイメージを作り上げます。NO1、NO1、NO1とイメージしながら行動すると結果につながりやすくなります。

 

■プレミアムモルツは、ランチェスター戦略で赤字を黒字に転換した!

 

ビール市場は、この15年で市場が58%減りました(1996〜2010年)。その激減する市場の中で、過去6年で売上を20倍以上伸ばし、サントリーで45年続いたビール事業の赤字を黒字にした立役者がプレミアムモルツです。

 

サントリーが会社を挙げて世に問うプレミアムビールという理念のもと、「やってみなはれ」の精神でプレミアムビール市場というニッチ市場に特化してNO1になりました。ここでは、たくさんの差別化戦略が実践されます。

 

モンドセレクション最高金賞受賞のちょっと高くて品質のいいビールという高級化。平日ではなく、週末の自分へのご褒美で飲むという飲み分けスタイルでの差別化。また、高級化に伴って市場開拓エリアは、高級飲食店街の銀座に一点集中。

 

さらに、もらってうれしい贈り物としてプレミアムモルツを父の日にと、贈答用の市場を開拓。高級化すれば販売店も利益率が高いので販売面積も通常の3倍以上と、ランチェスター戦略の個別撃破で快進撃を続けています。

 

■万人受けを狙うな!

 

ランチェスター戦略ではよく、万人受けを狙うなといいます。誰にでも受ける幕の内弁当を作るより、名古屋なら味噌かつ弁当だけに絞り込むようなやり方です。これが実はあなたの人生にもいえるのです。

 

誰にでも好かれようとして気を使い、疲れ果てて自分をキライになるくらいなら、嫌われても結構、私はこういう生き方をしようとすることです。でもこれには勇気がいる。しかし、皆にいい人は誰の友達でもないのです。

 

私もあの人のような人気者になりたい、と思うのはいいのですが、ムリをしすぎないことです。

 

それよりも、数が少なくても自分が自分でいられる友達を一点集中して作ることを勧めます。友達が少ないと淋しくなるものです。でも怖がらずに孤独と戦ってみてください。

 

捨てる勇気が必要なのです。万人受けを狙わずに、味噌かつが好きな人とだけ付き合ってみたらいいのです。そのうち、味噌かつファンが増えるかもしれませんよ。

 

■スポーツも一点集中する

 

「スポーツは何かやっていらっしゃいますか?」。仕事の始めによく交わされる会話です。

 

「ええ、ゴルフとテニスとサッカーをやっています」「そうですか、私もゴルフを……」と、会話をつなげるにはいいのかもしれません。しかし、実際にやるとなると、あなたは本当に3つのスポーツに時間を使えるのでしょうか?

 

ランチェスター戦略に従えば、いちばん好きなもの(例えば、テニス)だけに特化すべきです。こういう私も、昔はいろいろなスポーツをやりました。でも、今は広げません。3種類に広げると使える時間が1/3になり、上手くならないし、つまらないからです。

 

それよりも、テニスだけに特化してやる方がいい。一点集中して3倍の時間を使えるので、たとえ毎週1回でも、無理なく10年続ければ、間違いなく上手くなる。さらに知識も友人も増える。もし3種類のスポーツをやろうとしたら、どれも中途半端でうまくなりません。だから、一点集中したほうがいいのです。

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