ランチェスターは「しか」「だけ」経営
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ランチェスター戦略
■ランチェスターは「しか」「だけ」経営
私は多くの中小企業に、「しか」「だけ」経営を勧めています。このエリア「しか」やらない、この商品「しか」やらない、この領域「だけ」に特化する、そこ「だけ」は強い、という経営です。これがランチェスターです。
ある事柄に限定する、特化する経営です。もちろん営業マン個人にも当てはまります。
「しか」「だけ」という言葉は、とてもランチェスター的な言葉です。これ「しか」やらない、これオンリー、他はやらないということです。
しかし、「しか」「だけ」にするには、覚悟がいります。信念がいります。勇気がいります。「しか」「だけ」にするには、そこに根を張る信念、決意が必要になります。
できたら、あなたの日常の会話の中でも「しか」「だけ」を使ってみてください。「今日はここしかやらない」「今月はこれだけに特化する」。この「しか」、「だけ」の発想で行動する方が、あれもこれもやろうとするより、成果が出やすくなるものです
■「~といえば~」地方再生もランチェスターで行こう!
地方再生の最も有効な手段の一つとして、ランチェスター戦略があります。やり方はランチェスター戦略の真骨頂であるNO1戦略です。ある県、ある市は「~でNO1」、つまり日本一となることです。つまり、「~といえばあの市」となるのです。
箱根といえば温泉、熱海といえば温泉と梅。東京から近くて行きたい温泉地としてNO1のようです。また、函館といえばイカ、香川といえばうどん、熊本といえば馬刺し、のように文化として地域に根差している食べ物でNO1になるのもグッドです。
そういった地域のNO1をもっと磨いて、世界中から人が来るようにすれば、さらにいい。「カジノといえばラスベガス」のようになります。あなた個人の体験からも考えてみてください。「せっかく行くならいいところにしよう、NO1にしよう」と思うものです。
アジアで18番目にいいホテルといわれてもパッとしません。やっぱり一流が選ばれるのです。だから、まずは、日本一を目指して「~といえば00」になることです。