「信頼は自らの内に築く」稲盛和夫
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信じられる人間関係がなければ、企業経営は成り立ちません。
では、信じあえる人間関係とは、どのようにしてできるのでしょうか。
私は、最初、信じられる仲間を作ろうと思いました。
つまり、自分の外に、信頼関係を求めたのです。
しかし、そうではありませんでした。
自分自身の心が、誰からも信じてもらえるようなものでなければ、
信じあえる人たちは集まってこないのだと気づきました。
信じられる人間関係とは、自分の心の裏返しだったのです。
私も裏切られたことは何回もあります。
しかし、それでもかまいません。
人を徹底して信じていこうと考えています。
自分自身の心が相手の信頼に足る心であるかどうかということを常に自問自答しながら、
自分の心をよりよいものに高めていこうと思うのです。
たとえ、常に自分が損をしたとしても人を信じていく、その中でしか信頼関係は生まれません。
信頼とは、外に求めるのではなく、自らの内に求めるものなのです。
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信頼関係とは外に存在するものではなく
自分自身の内にあるもの
信頼関係をつくるとは
自分自身をつくること
自分自身を信頼に足る人間にする努力が大切
それでも、裏切られることはある
しかし、そのことに失望することなく
自分自身を高め続けることに目を向けること
「人を相手にせず、天を相手にせよ
天を相手にして、己を尽くし人を咎めず、我が誠の足らざるを尋(たず)ぬべし」
西郷南洲
人を相手にしないで常に天を相手にするように心がけよ
天を相手にして自分の誠を尽くし
決して人の非を咎めるようなことをせず
自分の真心の足りないことを反省せよ
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