,

「経費」松下幸之助

「経費」松下幸之助


会社、商店の経営にあたって心得るべきいろいろのことがあるが、
そのうち最も心しなければならぬことは経費の使途についてである。

経費が最も有効適切に使われている会社、商店は繁栄するが
反対の場合は必ず失敗に終わる。

一枚の伝票、一通の郵便物、一本の電話のかけ方などにムダがあるようでは、
自然それが製品原価の上に響いて、売価が高くなり、

ついに販路を狭められ、商売が成り立たなくなる。

よしんばそうした製品を買ってくれるにしても、
そのような放漫な経営による原価高の負担を需要者に課するようなやり方は、

社会を毒するもので、その存在が必要でないことになる。

どこまでも真摯に怠らず、検討努力し、
よりよき品をより安き値段で社会に提供することができてこそ、

産業の本旨に沿うものであり、われわれはぜひかくあらねばならない。


諸君もこのことは十分にわかっているであろうが、
さてだれしも知っていながら、つい忘れやすいもので、

ことに経営が大きくなればなるほど、目も心も届きかね、
知らず識らずのうちに経費が膨脹する。

およそいかなる事業にしても、実収益というものはきわめて少ないもので、
十円の実収益をあげるには少なくとも百何十円の品を製造し、販売し、

そしてその代金を全部回収し初めて得られるものであることを考えるとき、
簡単に経費は使えない。

諸君各自これを心に入れて、
すべての経費は最も有効適切に使うよう心がけていただきたい。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

売上最大、経費最少

 

経営の原点12箇条 稲盛和夫

 

経営とはシンプルなもので、売上を最大にし、経費を最少にすればいい

利益とはその差額としてでてくるもの

 

その経費最少について松下幸之助が注意したもの、

特に下記の文章

 

いかなる事業にしても、実収益というものはきわめて少ないもので、
十円の実収益をあげるには少なくとも百何十円の品を製造し、販売し、
そしてその代金を全部回収し初めて得られるものであることを考えるとき、
簡単に経費は使えない。

 

利益を出すのは大変であり、資金の回収があって初めて実収益となる

しかし、経費を使うことはいとも簡単にできること

 

ちょっとした気のゆるみで経費はいくらでも使える

従って、いつでも経費を最小にするという気持ちを持つことが大切

 

しっかりとした経営を行うには経費最少を心がけること

これが、経営の原点

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−