「なぜわれわれは仕事をしなければならないか」松下幸之助
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「なぜわれわれは仕事をしなければならないか」松下幸之助
私の経営の仕方は世間でもいろいろいわれているようだが、
私は私なりに一つの考え方をもっている。
その第一は、なぜわれわれは仕事をしなければならないかという問題である。
これはお互いが働かなかったら、食っていけないからにはちがいないが、
ただそれだけではないように思う。
ただ食うだけでなくて、生活のいっさいがきょうよりあすはなおよくなる、
そのために働かねばならないものだと思う。
人間にはそういう一つの大きな役割がある。
お互いに、物を製造する人も、それらを助成するのに関連した仕事をする人も、
みんなそういうことを目的にしている。
精神的にも物質的にも、きょうよりもあすはよりよき生活をしよう、
そのためには何を考えるかということである。
そういうふうに考えてみると、
金儲けをするということだけのために、ものを考えたらいけないわけだ。
資本主義国家においては、目的はちっとも変わらないけれども、
それを各自の自由裁量において、しかも最も経済的に愉快にするために、
資本主義経済というものができている。
だから資本なり金は、いわばその潤滑油みたいなものである。
というてわれわれは潤滑油のみのために仕事をしてはいけない。
目的のために仕事をして、その目的のためにする仕事を、
さらに能率的にするために潤滑油を必要とするのである。
金はどこまでも道具であって、目的は人間生活の向上にある。
私はそういう考えである。
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「なぜわれわれは仕事をしなければならないか」
何のために仕事をしているのか?
食べるため、一面そうだがそれだけではない
世の中をよくする、社会への貢献
よりよい生活を実現すること
金儲けのためだけに仕事をしてはいけない
金は人間生活向上のための道具である、と松下幸之助はいっている
仕事の目的は
人間性の追求=人として成長すること
社会性の追求=社会に貢献すること
経済性の追求=人間生活向上のための道具として
という3つのものがある
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