「正しいことを求める」稲盛和夫
・
「正しいことを求める」稲盛和夫
私は若い頃から、人間として何が正しいのかということを、
つねに自分に問い、求めていたような気がします。
世の中のどろどろした姿を見せつけられても、
「そうあってはならないはずだ。人間としてこうあるべきだ」
という姿勢を、つねに求めていました。
そして、この正しいことを求める心というのは、
理想を追い求める心でもあったのです。
入学試験や就職試験に落ちたときも、
私は立派な学校や会社に受かるよう、もっと努力をしようと考えました。
あるいは当時、人が顧みないセラミックの研究開発に携わることになったときも、
セラミックを素晴らしい素材とするように努力をしようと思いました。
ともすれば自分を打ち砕くような逆境のときでも、
理想を掲げ、希望を燃やして、夢に向かって懸命な努力を続けていったのです。
長い人生の中には、皆さんにとって不本意な時期、つらく苦しいときも訪れるかもしれません。
しかし、そんなときこそ歯を食いしばり、理想に向かって誠実な努力を続けるのです。
天はそのような努力、誠実、勤勉さの前には、必ず頭を下げるはずです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なぜ、自分だけがこんな目にあうのか?
なぜ、こんなことが起こるのか?
誰にでもそう思える時がある
しかし、そういうときこそ原因自分、選択自分、責任自分と考えさらに努力する
ひたむきな努力を天は見捨てない
ひたむきな努力を続ければ、天の助けがある
そう思い、正しいことをし、誠実な努力を続けることが
自分の人生を良くすることになる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−