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「だれよりも熱心である」松下幸之助

「だれよりも熱心である」松下幸之助


私はよく、各部署の責任者の立場にある人に対して、こういうことを言ってきた。

すなわちその人がかりに部長だとすれば、
「君の部にはずいぶんいろいろな仕事がある。そのたくさんある仕事を、
いかに君が部長だからといって、神様ではないのだから、何もかもできるわけではない。

ある仕事については部下の人のほうが才能があるということもあるだろう。
こういう面では、彼のほうがわしより偉いなという場合もあるにちがいない。

そういうことがたくさんあると思う。

だから、君が責任者であり、指導者ではあるが、
個々の面、専門的なことについては、指導できないことが多い。

けれども、指導者の立場にあるのだから、指導もしなくてはならない。
管理もしなくてはならない。

そういう場合、何がいちばん大事かということだ。
それは、君の部の経営というものについて、だれよりも熱心であるということだ。

部を経営する熱意においては、だれにも負けてはならない。
知識、才能というものについては負けてもいい。

それはすぐれた人がたくさんいるだろうし、負けてもいい。
だが、この仕事をやっていこうという熱意だけは君が最高でなくてはならない。

そうであれば、皆が働いてくれるだろう。

『うちの部長は、ぼんやりした点もたくさんあるけれど、あの熱心さだけはかなわない。
あれには頭が下がる。これは、われわれも大いにやらなくてはならない』

というようなことになって、皆、もてる才能というものを存分に発揮してくれるだろう。
そういうものをもたずしては、部長としては失格だ」

というようなことを話すわけである。

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ある上場企業の社長も、お会いした時に同じようなことを話してくれました

 

「私は能力が社員よりないかもしれない、でもこの会社を思う気持ちでは誰にも負けない」

「熱意だけは私が会社でナンバーワンなんだ」

「会社の責任は全部、私がとる!」

「会社の心配は、全部、私がする、社員には心配してもらわなくていい」

 

組織のリーダーが、その組織のことを一番考えることが大切

 

誰にも負けないほど考える

朝から晩まで、ず〜っと考えることが大切

でも、多くのリーダーがそれができない

 

しかし、リーダーが本気で熱心になればその組織は甦る

リーダーの熱心さこそが組織に命を吹き込む

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