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「私が社員を叱るとき」鍵山秀三郎

「私が社員を叱るとき」鍵山秀三郎


社員の失敗に対して、私は叱ったことがありません。
たとえ、その失敗がどんなに大きくても叱りません。

叱らないだけでなく、失敗した社員の待遇を悪くしたこともありません。

しかし、人の迷惑になるということがわかっていながら、
わざとやったことに対しては厳しくしています。

たとえ、そのことがどんなに些(さ)細(さい)な小さなことでも見逃しません。
また、社会的立場の弱い人に対して、倣慢な態度を取る社員がいたら、私はこっぴどく叱ります。

私もこれまで、さんざん他人から屈辱的な目に遭わされてきました。

それだけに、会社に出入りされる仕入先の人、郵便配達をしてくださる人、
出前の配達をしてくださる人などといった立場の人に接すると、昔の自分とダブって目に映るのです。

社員がもし、倣慢な態度で接するようなことがあったら、私は許しません。
とくに、仕入先の人に尊大な態度をとる社員を私は許すことができません。

私自身が傷つけられているような気になり、憤りを感じます。
尊大な接し方をしている社員を日にしたら、その場で社員を呼びつけ、

「いまやっていた格好をここでやってみろ」と厳しく詰め寄ります。
そのうえで、「僕の前でできないことを、仕入先様の前でやるんじゃない」と叱り飛ばします。

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上に弱く、下に強い人がよくいる

特にカリスマ性のある経営者がいる会社に

 

強いトップがいると自然と下はかわいがられようとする

そうしないと強く当たられるから

 

そして、下の者はその下に強く当たる

その繰り返しが組織の中で起こる

 

たとえ、強くないトップがいたとしても

下に強く当たる人はいる

 

そんな時、上が下に対して

自分の下にいる人に強く当たるなと言えるかどうか

 

それが社風を決める

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