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「誠意を尽くしていく」松下幸之助

「誠意を尽くしていく」松下幸之助


よく“利は元にあり”といわれるが、商売における仕入れとは、ほんとうに大事なものだと思う。
私はかねがね、社員の人たちに“仕入先はお得意先だ”ということを言ってきている。

これは、一つには会社が家庭用の電化製品を多くつくっているということもあって、
仕入先の人に限らず、道行く人はすべてがお得意先、という気持ちでいることがある。

しかし、そのように直接的に自分の会社の商品を買っていただくということでなくても、
今日のようにこれだけ人と人、会社と会社との結びつきが複雑多岐になってくれば、

大きな目で見た場合、どんな人でも、どの会社にとっても、
何らかのかたちでお得意先である、ということがいえるように思う。

だから、直接的には仕入先だと思っていても、
別の面から見れば、あにはからんやお得意先だというわけである。


そう考えると、あだおろそかな態度で仕入先の人に接することはできない。
先方が「これこれの物を仕入れていただいてありがとうございます」

と言ってきたようなときにも、言葉に出す出さないは別として、
心の中に「こちらこそ・・・」という強い感謝の気持ちをもって誠心誠意接することにもなるだろう。

そうなれば、相手のほうもきっと好感をもつし、
「これはひとつ、もっと努力していいものをつくってあげよう」という気持ちにも、
自然なってくるのではないだろうか。

そうしたちょっとした心がまえの差というものが、
結果としては長いあいだに雲泥の差を生むわけで、

仕入れにあたる人がそういう誠意を尽くしていくかどうかということは、
いわば会社、商店の命運を左右するほどの重要性をもっているといっていいように思う。

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仕入れ先はお得意先

道行く人はすべてがお得意先

 

どんな人でも何らかのかたちでお得意先

すべての人がお得意先

 

そう思うことが大きな差を生む

傲慢にならずに、誠意をもって、謙虚に仕事をする

 

買ってやっているんだ!という態度をした次の瞬間に

買ってもらう、ということが起こる

 

そんなことが起きないように

いつでも、どこでも、誰もがみな、お客様だと思う

 

そういった心がけが大切になる

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