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「社会のムチ」松下幸之助

「社会のムチ」松下幸之助


これは古い言葉ではありますが、実るほど頭が低くなる稲穂のことを称えたうたがあります。

人間が偉くなればなるほど、それだけ丁重に懇切丁寧になるもので、
なまじっかの偉さでは逆に肩ひじを張って尊大に構えるけれども、

ほんとうの人間ができてくるとまったく腰が低くなって頭が下がってくるのだということだと思います。

それと同じように、会社が大きくなればなるほど、社員の態度というものは懇切丁寧になり、
頭も低くなってきて、皆をいたわるようにならなければならないと思います。

そういう状態にならないと、その会社の尊厳というものも保てるものではありません。

会社がちょっとうまくいくと、さもそれを誇りにして尊大に構え、
不親切になり、懇切を欠くということであれば、

やがてはその姿に社会のムチというものが与えられてくると思います。

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社会のムチは受けてから気づくことの方が多い

しかし、社会のムチを受ける前に気づいておくほうがいい

 

そのために、傲慢さを自覚し、傲慢にならないようにする

人に冷たくしない

人に親切にする

 

そう思い、フィロソフィを持ち

そして、そのフィロソフィを血肉化する

 

いつでも、どこでも、だれとでも

そういう態度でいられるようにする

 

それが、一生を通じての修行となる

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