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問題がある社員と面談する時の注意点 気をつけること

問題がある社員と面談する時の注意点 気をつけること

経営相談 質問をいただきました

 

社内で暴言を吐き職場で浮いてしまっている社員と面談をします

どういった考えで面談をしたら良いでしょうか?



回答
 

(1)本人に自分自身を振り返ってもらうといいと思います

何も暴言が吐きたくて会社に来てるわけではないのでしょう

 

しかし、何か心の中にわだかまりがあるからこそ

それを暴言として出してしまっているのだと思います

 

なので、その心の中にあるものを

自分自身で振り返ってもらうのは一つの方法です

 

その時は、

 

①    自分自身で振り返ってもらう

 

生まれた時から今日に至るまでの人生を書き出す

何度も転職しているようであれば、なぜそうなったのか?

 

確かに周りが悪いのかもしれないが、

自分が悪いとしたらば何が問題だったのか?を振り返る

 

時系列で生まれたときから年表にして書き出してみると

自分自身を冷静に振り返れます

 

②    奥さんと話してみてもらう

 

奥さんはやはり、旦那さんを一番よくわかっている人です

また、お子さんもいれば、ローンなど経済的な事情もあるでしょう

 

これから、生活を続ける上で収入面の心配もあるでしょうから

仕事について奥さんと話してもらうことも大切です

 

今の仕事を続けるにしても、そうでないにしても

仕事をする上で、家族の理解があるのとないのとでは大きく違います

 

独身であれば、両親、彼女・彼氏かもしれません

 

③    一番親しい友人と話してもらう

 

自分のことをよく知っている、家族以外の人、と言う意味です

 

子どもの頃からの長い付き合いの人がいれば

本音で話もできるでしょう

 

「おまえは昔から、そうだったよなぁ・・・」

と言われて気づくことがあるかもしれません

 

他人の目から見たときに新しい発見があるものです

つまり、①自分自身 ②家族 ③親しい友人という

 

3つの方向から今の自分を振り返る

そのプロセスで自分自身を客観的に見てもらうといいと思います
 

(2)言うべきことをきちんと伝える

 

①  社長としての立場から言うべきことを伝える

 

「このままだとやめてもらわざるを得ないよ」

と会社の立場から話をする

 

会社は仕事をするために来るところ

つまり、成果を出すために来るところ

 

付加価値をつくり

人の役に立ち、喜ばれ、感謝されるために来るところ

 

という価値観、考え方を伝える


②一個人の立場から話をする

 

しかし、個人的にはやめてもらいたくない

あなたに変ってもらいたいと伝える

 

なぜならば、会社とは人間性を追求するところであり

仕事を通じて自分自身の人格を高める場であるから

 

今起きている、その問題こそがチャンスなのだ

君が変わるチャンスなのだと伝える

 

そして、このままいけば次の職場でも同じように

1〜2年で、転職せざるをえなくなる

 

辞めざるをえなくなるのではないか?

自分自身を変えるべき時なのではないのか?

と、伝える

 

「仕事とは人格の延長である」

 

と、P・F・ドラッカーは言います

 

仕事は生活のためでもあるが

自分自身の人格を高めるために努力をしてみたらどうか?

と、伝えてみることも大切です

 

それでも、本人が変る気持ちがないのであれば

世の中にはたくさんの会社もあり

 

自分で会社を作ることもできるので

次の新しい道を歩いて行く方がいいのかもしれません

 

そうはいえ、1回だけの面談で

結論を急がないようにしてください

 

本人が気持ちを整理し、変われるには

少し時間がかかるものです

 

面談をする方も人格を高める場です

 

伝えるべきことは遠慮なくキチンと伝えるが

思いやりを持って相手の気持ちにより添う

 

役職が上だからと言って

人を見下すような態度をとらないようにされてみてください

 

相手の話を録音するように聞く

相手の気持ちになって考える

 

それだけでも

大変な努力が必要です

 

利他業です

がんばってください

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