ある時、私は路上で一人の子どもを見つけ
私たちの子どもの家に連れてきました
身体を洗ってやり、清潔な服を着せ、必要なものを揃えてあげました
翌日、その子は逃げ出してしまいました
そして誰かに見つかりましたが、また逃げ出したのです
そこで私はシスターたちに言いました
「こんどあの子が出て行ったら、一体どこに行くのかついて行って見てください」
3回目に逃げ出したときついて行くと
木の下には、その子のお母さんがいました
彼女は二つの石の上に小さな土器を置いて
ごみ溜めから拾ってきた何かを料理していたのです
シスター達はその子に尋ねました
「どうして逃げ出したの?」
その子はこう言いました
「だってここが僕の家だもの 母さんがいるところだから」
母親がそこにいる、そここそが彼の家なのです
マザーテレサの話しより