長野県大町市(人口3万人)の建設業の経営者と話す機会がありました
社員20名 売上2億円 営業マン3人
新築、リフォームを中心に営業しているそうです
大町市から30分で安曇野市(9万人)60分で松本市(20万人)です
長野の建設は不況で人口3万人の大町市では仕事が少ない
仕事を取るために30分先の安曇野市、そして60分先の松本市まで
営業範囲を広げようとしているとのことでした
しかし、私は「それは、やめたほうがいい!」と言いました
理由は、ランチェスター弱者の戦略からです
弱者は範囲を広げないこと=1点集中する
ことが大切だからです
では、どうするのか?
①まず、大町市に特化する
②そして、大町のシェアがアップしたら安曇野市に進出する
③しばらく、大きな町=松本市への営業はしない
と言いました
ここでまず調査するべきは
①大町市(人口3万人)の世帯数・・・・推定1万世帯?
②年間新築リフォーム件数・・・10年に1度として1千世帯?
③競合他社の数・・・30社?
④自社のシェア・・・3%?
②より、年間1千世帯の仕事*100万円単価=10億円の市場
そのうち、10%〜20%のシェアを取ることを目標に活動する
このように数字に置き換えて考えることは大切です
売上10億円までの会社は残念ながら
このように数字で考える習慣がほとんどありません
だから、逆に数字を把握して戦略を立てると
うまくいく場合が多いのです
ランチェスター戦略のセオリーどおりに
局地戦、接近戦、一騎討ちで営業して
「大町市の建設といえば●●●」と言われるようになる
これを目標にする
すると、移動時間が減り、訪問数が増え、フォローもでき
受注が増え、紹介が増え、認知度が上がる
そのいい循環を生めるようになります
売上が上がらないと、どうしても営業範囲を広げがちになります
そうではなく、逆にせばめることで営業効率を上げる
これ、大切な弱者の戦略です