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 見習ってほしいオススメの企業 株式会社壱番屋

 

「ココイチ」の愛称で有名な株式会社壱番屋(愛知県)は、

創業者宗次綆二氏がゼロから東証一部に上場した会社。

 

売上698億円、店舗数1229店でカレーに特化した専門店として、売上、店舗数でNO1。

商品はカレーに一点集中したところがランチェスター戦略的。

 

商品のカレーは魅力的ですが、開店当時は他に広げる余裕もなかったそうです。

20年間増収増益を維持できた理由は、経営者が仕事に一点集中する。

 

つまり、経営者はよそ見をせずに、経営に身をささげるしかない、という考えからです。

宗次氏は朝4時台に出社し、退社は1823時。

 

1996年には1年で1日も休まず、年間5637時間働いたとのこと。

これも経営者の事業にかける思いが労働時間に比例するとの理念からです。

 

また、仕事は現場主義、お客様第一主義を徹底します。

経営者は業績が少しよくなると、人脈作りと称して手を抜き出し、

店から離れることがあるが、そうなるといい経営は続かない。

 

だから、売上のデータを見るよりも、いつもいつも現場に出て、

売上改善のヒントを見つけ、実践する。

 

このわずかな差が積み重なると、大きな差になる。

これを繰り返し繰り返し繰り返して、正攻法の努力を継続します。

 

また、当時1日約700通のアンケートを毎日3時間半かけてすべて読み、

お客様のことを一番理解し、お客様クレームや要望に応えました。

 

エリア戦略も、もちろん手堅く、愛知、岐阜、三重と

近い地域から徐々に広げていきました。

 

一方、値下げ競争は一切せず、物を付ける、

ポイントを付けるという販売促進もやりません。

 

理由は、お客様のことが分かっていたから。

消耗戦になるような不要な価格競争をするよりも、

お客様だけを見ることのほうが大切だという理念からです。

 

そして、「業績が悪くなったら掃除をしなさい、掃除をすれば売上が上がります」

と、市街地店舗なら周囲2030mを毎日掃除すれば、

地域の人から信頼されるようになることをFCのオーナーに指導します。

 

しかし、掃除の難しいところは継続すること。

でも、誰も続かないからこそ、そこに価値がある。

つまり、ごくごく基本的なことを徹底してやり続けることで、NO1になっていったと言えます。

 

社是は「ニコニコ、キビキビ、ハキハキ」カンタンな言葉ですが、

実行するのはカンタンではありません。

 

感謝の気持ち、前向きな意欲、最善を尽くす努力、

その思いがこの「ニコニコ、キビキビ、ハキハキ」という社是に結晶化されています。

 

理念と戦略を徹底して実践し、

お客様に喜んで頂いた結果が今の業績になっている、素晴らしい企業と言えます。

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