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世の中は正直
わが身に降りかかってくる一切の出来事は、

自分にとって絶対必然であると共に、また実に絶対最善である
 

森信三

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私は世の中が不公平であるというのは、

その人の見方が社会の表面だけで判断したり、

あるいは短い期間だけ見て、判断したりするせいだと思うのです

つまり自分の我欲を基準として判断するからであって、

もし裏を見、表を見て、ずっと長い年月を通じて、その人の歩みを見

また自分の欲を離れてみたならば、案外この世の中は公平であって、

結局はその人の真価通りのものかと思うのです

つまりあの男は、実力以上に遇せられているぞと、

陰口を言われることによって、ちゃんとマイナスされているわけです
 

森信三

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神は至公至平であって、神の天秤は、何人においても例外なく平衡ですが、

ただそうと気づかない人には、水平でありながら、水平とわからないのです

世の中が正直だということは、この一生を真実に生きてみたら、

おのずと分かることだと思います
それが正直と思えないというのは、結局そこに自分の自惚れ根性がひそんでいるせいです
同時にこの点がほんとうに分かると、人間も迷いがなくなりましょう

森信三

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今日の産業社会に理念のないことが最大の問題である
われわれはすでに、経済発展が最高の目的であるとする信条を捨てた
人はみな経済人であり、行動の動機は経済的であり、

自己実現は経済的な成功と報酬によってはかられるという信条を捨てることを意味する

われわれは、人間の本質及び社会の目的についての新しい理念を基盤として
自由で機能する社会を作り上げなければならない
したがってわれわれは、社会についての理念を見つけなければならない
それは、哲学あるいは形而上学の領域で見つけなければならない
P・F・ドラッカー

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我々は立身出世を人生の目的ととらえてきました
たとえば我々のような企業経営者では、

会社を大きく発展させるような立派な経営者になることを目指します
確かにそれも一つの人生の目的なのかもしれませんが、

果たしてそれだけに終始してよいのでしょうか

人生の目的として立身出世を夢見て努力をし、結果、大きな成功をおさめ
立派なことをしたと思っているけれども、

死に直面し、死んでいくときには魂だけになってしまう

ならば、死ぬ時にどういう魂になっているということでしか
人生の価値を決めるものはないのではないか

そう考えれば、人生の目的は立身出世ではなく
美しい魂を作ることであり、

人生は魂を磨くための場所なのだと思えてくるわけです

苦難も試練、成功も試練

一体、何が本当の幸せなのか、何が不幸なのか
立身出世をし成功する、それが良いことなのか
災難に会って苦しみ抜く、それが悪いことなのか
私は良いことであろうと悪いことであろうと
全てをよき方向に向けてゆく努力をしなければならないと思います
それは心の持ち方ひとつなのです
大切なことは試練を自分の心、

自分の魂を磨くためのものなのだと受け止めることなのです

稲盛和夫
  

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あなたは未開発の可能性と能力に恵まれた、たぐいまれなる人物だ
今までにあげた業績などは、本来与えられた可能性の片鱗にすぎない
 

あなたがなしうること、なれるもの、手に入れるものの限界は、事実上存在しない
ただひとつ例外をあげるなら、あなたがみずから設けている限界だ
限界はどこにも存在しない
B・トレーシー

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顧客は合理的である
顧客が不合理であると考えることは危険である
P・F・ドラッカー

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集中するための原則は、生産的でなくなった過去を捨てることである
P・F・ドラッカー

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市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である
P・F・ドラッカー

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イノベーション戦略の基礎は、死につつあるもの、陳腐化したものを
計画的かつ体系的に捨てることである
P・F・ドラッカー

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あらゆる組織が「人が宝」という
ところが、それを行動で示している組織はほとんどない
本気でそう考えている組織はさらにない


人材の育成こそ最も重要な課題であることを忘れてよいはずがない

P・F・ドラッカー

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外を歩き回ることによる経営 −−市場を知るには経営者自身が外に出よ 

 
流通チャネルの変化に注目する
技術がいかに早く変化しているかは、誰もが知っている
市場がグローバル化したこと、労働力や人口構造が変化していることも、

誰もが知っている
これに対し、流通チャネルが変化していることについて注意を払うものはあまりいない

気がついたときには手遅れ
顧客がどこで購入するかも急速に変化している
流通チャネルの変化は、GNPやマクロ経済にとって大きな意味はない
ただしその変化を予測することは困難である
悪いことに、それは大きく変化してしまうまでは、報告や統計に表れない

GMのスローンは何をしたか
彼は3か月に一度、行く先を継げずに姿を消した
ディーラーの店先に表れて自己紹介すると、

二日ほどセールスマンやサービスマンの助手として働かせてもらった
一週間のうちに、他の町でさらに二件のディーラーで働いた
翌週の月曜にデトロイトに戻り、顧客の行動や要求の変化、

GMに対するディーラーの要望、市場と好みの変化について矢継ぎ早にメモを回した

カールベイズは、アメリカンホスピタルを1970年代に業界のリーダーに育て上げた
彼もまた、自分が成功したのは自ら現場に出かけたことによると言っていた
彼は毎年二回、二週間ずつ、休暇中のセールスマンの代役を務めることにしていた
目的は売り上げではなく学習だった

二人の男が小さくてパッとしないファッション製品のチェーンを買収し、

アメリカ最大の小売業の一つにつくり上げた
二人は引退するまでの30年間、毎週日曜日を各地のショッピングモールで過ごした
自分たちの店には入らず、ファッション店、書店、家庭用品店などいろいろな店を回り、

買い物客を観察した 店員を観察し、店長たちをおしゃべりをした 

二人は役員全員に同じことをするよう命じた

顧客の変化を知る方法
顧客がどこで、いかにして購入するかの変化を知るには、自ら市場へ出かけ
顧客とノンカスタマー

(顧客であってもおかしくないにもかかわらず顧客になっていない人たち)を観察し
馬鹿げた質問をしなければならない
今日では、経営者に対する正しい助言は外を歩き回れである

P・F・ドラッカー (1990)


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残すべき遺産

内村鑑三は次のような言葉を残しています

「人間が残すべき遺産とは何か
金や物など財産を残すことにも意義はある

しかし、それは何人にもできることではない
何人にもできて、お金や物よりも価値あることは

勇気ある高尚な生涯だ」

私も後世のため、せめて自分の行き方
自分の商道という遺産を残したいと考えております

鍵山秀三郎

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