「よい社風が会社を強くする」鍵山秀三郎
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「よい社風が会社を強くする」鍵山秀三郎
会社経営でもっとも大切なことは、よい社風をつくることです。
荒んだ心の集団で成り立っている会社くらい、悲惨なものはありません。
いくら高収益を上げていようが、新聞紙上でもてはやされていようが、
そんな会社を私はよい会社だとは思いません。
当然、会社にとって利益も大事ですが、
社風を犠牲にしてまで得た利益では意味がありません。
それよりも、郵便を届けてくれる人、出前を持ってくる人、
商品を届けにくる人、運送会社の運転手さん、そういう人に、
分け隔でなく心温かく接する社員のいる会社こそ、よい会社だと思います。
もちろん会社には、就業規則があります。
しかし、社員が就業規則で動いている実態はありません。
ほとんど、社風で動いています。
したがって、社風をよくしなければ、絶対、会社はよくなりません。
社風をよくするためには、職場をきれいにすることです。
当社では、社内だけでなく、会社周辺約二・五〜三キロメートルの道路を毎朝掃除しています。
職場内外の環境を社員と一緒にきれいにすることによって、
社内の連携がスムーズになり、協調性が出てきました。
社員の心もおだやかになってきました。
人間はいつも見ているものに、気持ちが似てくるからだと思います。
職場をきれいにすると、例外なく社風がよくなります。
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5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字の5つの「S」
5Sを続けてゆくと最後の「しつけ」が定着する
躾けが定着すると、社風がよくなる
人は見ているものに似てくる
伊勢神宮のようなきれいなものをずっと見ている人は心もきれいになる
反対に、歌舞伎町の裏通りの汚れたところを見ていると心も汚れやすくなる
だから、犯罪が多くなる
自分の机、フロア、会社全体に
5S、つまり「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」が行き届いていれば
社風がよくなる
キレイな環境にいることで社風がよくなるともいえる
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