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【ランチェスター戦略方程式】
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ランチェスター戦略とは、
①ランチェスター法則+②ランチェスター戦略方程式と説明しました。
先ほどお話しした、2つのランチェスター法則が第一次世界大戦の頃に発表され、
それをうけて第二次世界大戦のときにランチェスター戦略モデル式が発表されます。
クープマンらの数学者がオペレーションズ・リサーチチームとして
研究を重ね競争戦略としたものです。
戦いは常に変化しているという前提に立ち、
敵味方の兵力生産率に影響を与える「戦術力」と「戦略力」の比例定数として展開
モデル化した式が次のページのランチェスター戦略方程式となりました。
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ここでのポイントは、
ランチェスター法則の中のE(交換比)=質を生産率の比に置き換え、
戦力という領域を「戦略力」と「戦術力」という
二つの力関係に分けた点にあります。
ランチェスター戦略方程式から、
「戦略力」と「戦術力」に対する力の配分が計算されたのです。
「戦略」とは目に見えない全体の計画
「戦術」とは目に見える具体的な繰り返し作業、武器をさす。
最小の損害量で、最大の戦果をあげるには
「戦略力」:「戦術力」=2:1
というのがランチェスター戦略方程式の結論です。
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だから戦略を間違えれば、戦術があっていても効果が薄いということなります。
その原則はマーケティングコストなどの配分の問題として、そのまま市場競争力にも適用できます。
このランチェスター戦略方程式から、ランチェスター戦略の重要な考え方として、
「市場占有率の目標数値の設定」という考え方に至ります。
企業間における販売競争の優劣は、市場占有率によって判定されるわけですから、
シェア(占有率)は何%までとってゆくことが必要なのか、
何%とれば安全なのかといった数値目標の設定が必要となったわけです。
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これがランチェスター戦略方程式
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