あっさりしつこく
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あっさりしつこく
「しつこくあっさり」=×より、
「あっさりしつこく」=○、といっています。
どういうことかというと、「しつこくあっさり」とは、1回の接触時間が長くしつこい。
たとえば3時間も粘って、だめならもう二度と会わないで、あっさり終わる。
つまり、しつこいのがあっさり、しているのが、「しつこくあっさり」。
一方、「あっさりしつこく」とは、1回の接触時間はあっさりと短いのですが、その短い接触をしつこく何回も続ける。
これが、「あっさりしつこく」。
具体的にはアプローチの仕方にあったように、電話をするときはあっさり3分以内に終わりにする、これをしつこく3回やる。
ランチェスター的には3倍の攻撃量を持って一点集中する個別撃破の要領で3倍やることです。
例えば、よくある電話アプローチはしつこくあっさりしています。
趣旨がよくわからない
話をいつまでも、しつこく、しようとするので、電話を受けた側がすぐに、嫌になります。
それでもしつこく粘って、5分、10分と説明を続けようとする。
長引けば長引くほど相手の印象は悪くなるばかり。
「あなたしつこいなー」と思われるだけです。
そして、うまくいかずに電話を切ったが最後、二度と連絡をしてこない。
これが、しつこくあっさりです。
一方、「あっさりしつこく」は、考え方の根本に長く付き合おうという気持ち、心がある。
信用を大切にする長期の取引方針を持つ、これこそが理念です。
その理念のもとに行動すると、相手に嫌がることは最小限にするという考えも出てきます。
そうなると初回の接触は、「話してもいいですか?」という許可をもらい、売り込むのではなく、聞くスタンスとなる。
だから、アンケートという形をとって相手の状況を聞く。
その後、相手の喜ぶ資料をプレゼントする。
その時も、無理に売り込まない。
あくまでの相手に役立つ情報を提供すること。
これで、あっさり2回接触する。
その後の電話も「読んでくれましたよね!」などとお仕着せがましくしない。
普通読んでないものです。
あなたがもらう立場でもそうでしょう。
その時もさりげなく、資料は「ここがポイントです」と説明するだけ。
そのうえで、「もしご興味あれば会いませんか?」と3回目で誘われれば、相手も人の子、断りづらいのです。
接触頻度と好感度は比例するという心理から、まず、3回接触することをお勧めします。
弱者は面倒くさいことを地道にやることです。
人の3倍やると成果が出るものです。
「あっさりしつこく」です。