営業会議の進め方
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「営業会議はどう進めたらいいのでしょう?」と相談されることがあります。
やり方を間違えるとこれほど非生産的なものはありません。
上司の独り舞台で、延々と説教が続く。
部下は下を向いて聞いているふりをするだけの3時間。
営業会議と聞いただけで出社したくなくなる感じです。
営業会議を始めるときには
「今日の営業会議の目的は、進捗状況の確認で1時間で終了の予定です」と、
会議の目的と終了時間を司会者が宣言すると、参加者は気持ちが落ち着きます。
これは、営業の時も同じです。
実は、営業が商談を始めるときには、訪問目的を必ずいうようにすすめています。
「今日の訪問目的は、御社の状況をお聞きすることです。30分ほどいいですか?」
と、一番初めに話すとお互いに心がセットできるのです。
営業会議の進め方で改善しやすい、いくつかのポイントをあげてみます
① 時間厳守(開始、終了、内容持ち時間、ストップウォッチ必須)
② 資料はフォームをある程度統一して、報告項目を決める(売上、利益、顧客情報等)
③ 資料は前日までに事前に提出し、コピーを全員に配布しておく
④ 全員発表すること(1人の発表の時間5分まで)
⑤ 進行のルールを決めておき、紙に書いて張り出す(読んでから始める)
時間の概念もなくダラダラと会議をすすめることが多いようなら、特に、ストップウォッチで「時間を計る」と効果的です。
1人の持ち時間も5分と決めておけば、全員の5分間でのプレゼンの練習になるのです。
長く話せばいいというものでもありません。
【数字で話さないから説得力がない】でお話したように、具体的に数字で話す内容を事前に準備しておく必要がでてきます。
それがトレーニングとなるのです。
また、出席者の多い会議も収拾がつきません。
会社が大きくなり、関係する部門が多くなると必ず、「とりあえず、出ておくか・・・」という人が増えますが、何の役にも立ちません。
責任ある人だけが少人数で、短時間でやることです。
参加者はできたら5人、多くても10人まででしょう。
1人5分の話を10人が話すとそれだけで50分。
1時間の会議はそれで終了です。
人数が多いようなら小さい単位に分解してみてください。
人は小さい単位になると自分の存在感がでるので、責任感が強くなり、発言も多くなります。