営業は素晴らしい仕事か?
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営業ほど大変な仕事はない。
最前線の銃弾が飛び交う中で、身を低くして前に進むようなものだ。
という表現を聞いた記憶があります。
確かに、一面ではその通りで、お客様からの拒絶やクレームを受けることが多く、大変つらい仕事です。
しかし一方で、これほど自分自身を成長させる、素晴らしい仕事もないと思います。
営業ほど自由にでき、自分の裁量の広い仕事はありません。
だからこそ責任がある。
私は昔、「好きなところに好きに行っていいから、結果だけ出せ」といわれた時に、実は呆然としました。
どうしていいのか、わからなかったのです。
何でもしていいといわれ、何もできなかったのです。
海に行ってとにかくでかいマグロを釣ってこい、といわれた感じです。
何から始めていいのか見当がつかない。
では、どうしたらいいのだろうかと考え、研究した成果が今回のランチェスター戦略にあらわれています。
弱者は 【差別化】して 【一点集中】して 【NO1】!
自分が攻める、エリア、顧客、商品を絞り込む、などの戦い方があると学びました。
弱い者には弱い者の戦い方がある。
その戦い方をマスターすれば、弱者でも強者に勝てる。
その戦略を持ち、武器を持って勝算のある所で勝ってゆく。
それを一番実現できるのが、営業です。
営業とは経営そのものです。
営業なくして経営は成り立ちません。
営業の仕事を深く突き詰めてゆけば、そのまま経営になります。
だから、営業は製造がわかり、物流がわかり、メンテナンスサービスがわかり、会計がわかり、総務がわかる必要があり、また、それがわかった時点でそれは経営そのものになります。
人は仕事だから仕方なくいろいろなことに取り組みます。
それでいいと思うのです。
仕方なくでないと、人は働き始めません。
でも、働き始めることにより、仕事を通じて自分自身を磨き上げる。
そして、一番人を成長させてくれる仕事が営業職なのではないかと思います。
営業即経営。
戦略を考え、実施し、また修正してやり直す。
毎日、必ず変化があり、変化しなくてはならない仕事。
戦略を駆使し、心理学を駆使してこれほど頭を使う仕事もありません。
たとえ、仕方なく始めたとしても、目の前の仕事に一点集中して、仕事を好きになりNO1になって、自分自身を成長させて下さい。
営業はもっとも価値ある仕事の一つといえます。
がんばってください。