一点集中のヒント 狭く、深く、濃く
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一点集中のヒント 「狭く、深く、濃く」
「一点集中すること」が最も成果を生む!
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■一点集中のヒント 「狭く、深く、濃く」
①「狭く」
②「深く」
③「濃く」
①「狭く」
何でも手を広げていてはうまくいきません。
特に中小企業の経営では商品を広げ、エリアを広げると、うまくいきません。
たいてい失敗する。
そうではなく、エリアを狭くし、扱う商品を狭くする。これが一点集中と言えます。
そして、この「狭く」することがとても大切なポイントなのです。
絞り込む、特化するとも言えます。
② 「深く」
深めれば広がる。
一つのことを深くやって行くとそこに初めて真理が見つけられます。
宮大工、能楽師、ノーベル賞受賞者など、一つのことを深めていった人の言葉には重みを感じます。
あれも、これも、それも、やるのではなく、一つのことをとことん突き詰めてゆく。
一つの事をやり始めたら、深く、深く、深く、入っていく。
深く穴を掘った時、初めて、広がりが出ます。
それが中小企業の経営がうまくいくコツです。
③「 濃く」
浅く、薄く、やるのではなく、深く、濃く、やる。
やり方も濃密、やっている時間も充実している。
時間を忘れるほどそれに集中しているような、チクセントミハイが唱えたフローの状態。
目の前のことに集中しているので周りがほとんど見えない。
自分が歩く一本の道だけが見えているような状態です。
「濃い」とは味が強い、密度が高い状態。食べ物で言えば、 超激辛!!五つ星のカレーライスです。
①「狭く」②「深く」③「濃く」やることを、
「長く」続けられれば本物の差別化ができます。
超一流の人は、
①「狭く」
②「深く」
③「濃く」
④「長く」
やっています。
だから誰も追いつけない。
そして本人は、それを苦しいとも思っていない。
とても満足、幸せだと言う。
こうなると手がつけられませんね。
差別化とは「質」の追求であり、一点集中とは「量」の追求です。
でも、一点集中をして長い時間、そこに持てる資源を投入し続けることが、
そのまま質の追求となり、差別化となっていくのです。
だから、中小企業は経営資源を分散させないことです。
中小企業がよくやるミスで、とてももったいないのが、この経営資源の分散、手を広げること。
「 とりあえず、ちょっとこれでもやっておこうか・・・」
というスケベ心がどうしても出てしまうのです。
そうではなく、今持っているヒト、モノ、カネ、時間という経営資源を一点集中する!
一点集中せずに、分散すればするほど失敗する確率が高くなります。
倒産した会社、利益率の低い会社ほど、無意味な多角化をしています。
少なくとも売上100億円規模になるまでは、一つの事業に一点集中したほうが成功します。
もちろん、試行錯誤は大切ですが、手を広げないことです。
あくまでも、中小企業は地道に、丁寧に、コツコツと、
人が嫌がるようなことに一点集中して やっていく必要があります。
■「一点集中すること」が最も成果を生む!
あれもこれもやろうとするからうまくいかないのです。
あれもこれもではなく、あれかこれかのほうが、成果が出ます。
すべてをやろうとせずに、絞り込むことが大切です。
絞り込むときのヒントがこの《80:20の法則》。
1896年イタリアの経済学者パレートが提唱したと言われる、パレートの法則です。
重要な上位20%の原因が80%の結果を生むとして、80:20の法則と言われます。
具体的には、上位20%の優秀な営業マンが売上の80%を生む。
重要な上位20%の顧客が売上の80%を構成する。
上位20%の商品が、80%の売上になるということです。
だから、優秀な営業マン、大切なお客様、大切な商品を大切にすることが大切です。
80%の結果を出す上位20%のお客様、上位20%の商品を大切にしてください。
また、「WH」という考え方もあります。
「W」とは、いいことをW(ダブリュー)2番やること。
「 H」 とは、うまくいってないことをH(ハーフ)半分にすること。
非常にシンプルですが、覚えやすく、効果的です
例えば、いいお客様への接触頻度を2倍にする、売れていない商品を半分にする。
これなら簡単にできますよね。
そして、スグに効果が出る。
80:20の法則とともに即効性のある、効果的なやり方です。
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