社員教育の研修費用は?
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●社員教育の研修費用の現実
日本企業の年間の一人当たり社員研修費用は5万円
欧米企業の一人当たり社員研修費用は10万円
と、2倍の差があると言われています
世界のトップクラスのGEでは一人当たりの年間社員研修費用は30万円
(年間社員研修費用は1000億円、社員数30万人)
ここで優良企業、NO1企業を目指す場合の
社員教育費用、社員研修費用の目安を2つあげるとすると
①売上の1%
②社員一人当たり年間20万円
つまり
①売上100億円企業なら、年間の社員研修費用は1億円
②社員数500人なら、年間の社員研修費用は1億円となります
もちろん、業態によっても指標は違ってきます
卸業のように利益が少なければ
①の売上の1%を年間の社員研修費用とすることは難しいでしょう
しかし、②の社員一人当たり社員研修費用を
20万円とするのは一つの目安になります
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●社員の教育研修にはどれくらいの時間を割くべきなのか?
社員の教育研修の目安としては、年間100〜200時間
一般的な会社員は年間2000時間働きますから
その時間の5〜10%社員の教育研修をするイメージです
ひと月に10時間社員の教育研修すると、
年間120時間 これは、週2.5時間
ちょうど中学生が塾に行くのと同じくらいです
ビジネスの最前線にいる企業の社員が中学生より学んでいない
ということがないようにしたいものです
社員の教育研修で学びたい領域はキリがないほどあります
①ビジネスマンとしての基礎能力=読み書きそろばん話す聞く
②業界知識、専門領域の基礎スキル=例:食品業界なら原材料知識など
③戦略、マーケ、セールス、マネジメント、
IT、財務、製造、流通、理念など・・・
しかし、中小企業の場合は
まず、成果を出すために必要な知識から始めることが大切です
それは、体系的なセールスであったり
戦略的な=計画的なマネージャーの仕事の進め方であったりします
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●中学生が塾に通うと年間約24万円
社員の教育研修について考える時に
子どもの塾の現実を見てください、と言いたくなります
塾に通う中学生は、平均年間約24万円支払っているというデータがあります
http://allabout.co.jp/gm/gc/66222/
いい高校に通い、いい大学に行くために
年収600万円の家庭の4%にあたる24万円を投資しているのです
子どもが2人いれば、年収の8%を投資していることになります
しかし、日本一と言われる東京大学の
大学院博士課程修了者の就職率はたったの56%
文系修士でも75%というデータもあります
いち個人が子どもの就職のために年収の4%以上も投資をし続けて
あの東大に入学し、卒業しても就職率が75%
実は子どもの塾通いというのは費用対効果が悪すぎるのです
子どもにそれだけ投資しているのであれば、
社長はやはり社員にも同じかそれ以上の投資をして欲しいと思います
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●本当に費用対効果が高いのは社員の教育研修
一方、企業における費用対効果を考えれば
企業が売り上げの1%を社員に投資する=社員の教育研修費用とする
ことの方が直接的に成果につながります
1970年代以降は設備投資=工場を建てることが最も費用対効果が高かったのです
ものを作りさえすれば売れたからです
しかし、時代が変わり
P・F・ドラッカーが「知識労働者」と呼ぶ人たちの生産性をあげるには
生涯学び続けなければならなくなったといえるのです
本当に付加価値を生み出し、企業に利益をもたらすのは
いいビジネスモデルではなく、いい社員です
成果をあげられる社員を育てることこそが企業の役割です
うまい話に手をだしたり、ムリに出店を急ぐよりは
着実に社員を育てる方が成果につながります
社員は育たないのではありません
育てていないのです
最も会社に利益をもたらす投資は、人材への投資よりほかにありません
特に中小企業では社員の教育研修こそが利益の源泉です
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あらゆる組織が「人が宝」というところが、
それを行動で示している組織はほとんどない
本気でそう考えている組織はさらにない
人材の育成こそ最も重要な課題であることを忘れてよいはずがない
P・F・ドラッカー
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