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謙虚

謙虚

常に謙虚であらねばならない

世の中が豊かになるにつれて、自己中心的な価値観をもち、自己主張の強い人が増えてきたといわれています。
しかし、この考え方ではエゴと工ゴの争いが生じ、チームワークを必要とする仕事などできるはずはありません。

自分の能力やわずかな成功を鼻にかけ、傲岸不遜になるようなことがあると、
周囲の人たちの協力が得られないばかりか、自分自身の成長の妨げにもなるのです。

そこで集団のベクトルを合わせ、良い雰囲気を保ちながら最も高い能率で職場を運営するためには、
常にみんながいるから自分が存在できるという認識のもとに、謙虚な姿勢をもち続けることが大切です。

このごろの日本人が失ってしまった美徳の一つに「謙虚さ」があるでしょう。
つねに控えめに頭を低くし、手柄は人に譲って、得意のときこそおのれを抑制して淡然と振る舞う。

そちらこそお先にどうぞと互いに譲りあう、つつましい心。
生きていくのに、オレが、私が、という自己主張が必要なこともわかりますが、
私たちがいま、謙虚さに代表される「美しい心」を忘れつつあるのは、この国の社会にとって大きな損失です。

そのことがこの国を住みにくくしている要因の一つであるように思えるのは私だけではないはずです。
たしかに謙虚さをいつも失わないでいることは凡人には至難の業です。

かくいう私も、ときとして驕り高ぶる心が頭をもたげないわけではありません。

考えてみれば、私の有している能力、私が果たしている役割、
それが私だけの所有物である必然性はどこにもありません。

他の人がもっていたとしても、何の不思議も不都合もない。
また、これまで私がなしてきたこともみんな、他の人でも代行できたことでしょう。

それらはすべて、たまたま私に与えられたものであり、私はそれを磨く努力をしたにすぎない。
どんな人間の、どんな才能も天からの授かり物、いや借り物でしかないと、私は思っています。

したがって、どのようにすぐれた能力も、それが生み出した成果も、
私に属しながら私のものではありません。

才能や手柄を私有、独占することなく、それを人様や社会のために使う。
つまり、おのれの才を「公」に向けて使うことを第一義とし、
「私」のために使うのは第二義とする。

私は、謙虚という美徳の本質はそこにあると考えています。

稲盛和夫

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