感謝
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感謝
感謝の気持ちをもつ
社内に人の和がないと、お客様に喜んでいただけるものはつくれません。
なぜなら製品にはそれをつくる人の心が反映されているからです。
ところが「オレがオレが」といった利己的な考え方では、社内に和をつくっていくことはできません。
私たちが今日あること、そして存分に働けることは、お客様や取引先はもちろん、
職場の仲間、家族といった周囲の多くの人々の支援があるからこそです。
決して自分たちだけでここまでこられたわけではありません。
このことを忘れず、常に周囲への感謝の気持ちをもち、
お互いに信じあえる仲間となって仕事を進めていくことが大切です。
では、「感謝をする」ということは、どういうことなのでしょうか。
まず、自分自身が他の存在に対して謙らなければ、感謝という心は出てきません。
厳しい環境の中でも何とか会社を経営していけるのは従業員の協力があってのことだし、
お客様から注文がいただけるからでもあるのです。
そういうことを含めてすべて、周りの人のおかげでこんにちの自分はある、
という気持ちで謙り、感謝の気持ちを持たなければなりません。
逆に、不平不満、愚痴というものは、必ず人生を暗くし、不幸にします。
その不平不満、愚痴の対極にあるものがこの感謝であり、
感謝をすることで、人生はすばらしいものになっていくのです。
それは、感謝の気持ちを持つことで自分の心が美しくなっていき、
運命そのものが明るく開かれていくからです。
感謝をする心が、幸運を呼び込むのです。
稲盛和夫
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